ハイスペック発達障害への道

世の中の発達障害の方々が活躍できる世の中を目指して、まずは自分が頑張ります。

ASDである私のこれからの生存戦略

この記事に感銘を受けて、私も私なりの生存戦略をまとめてゆくことにした。

タイトルについて、「ASDの」とすると主語が大きくなりすぎるので、とりあえずこのようにした次第である。

自分の特性をよく知る

まず始めにやっておかなければいけないのがこれである。自分のこと(特に障害になりそうな部分)をよく知らないことには、自分にとって何が得意で何が不得意かを理解することは極めて難しい。その上、他人にそのことを説明するのも困難になってしまう。

だから、まずは自分のできることとできないことを整理するところから始めると良いだろう。その際、独りでやろうとせずに、協力者と一緒に行うことができれば理想的である。

マルチタスクを求められる職業とは距離を置く

もしかすると、人によっては、「総合職」や「管理職」などといった、様々な仕事を併行する仕事に憧れを抱いている方もいらっしゃるかもしれない。ただ、ASDに関して言えば、基本的にマルチタスクは苦手でミスを犯してしまいがちなので、こういった仕事からは距離を置くのが妥当ではないかと思う。

私自身も、マルチタスクは大の苦手である。いくら作業に集中していたとしても、途中で電話が入ってしまうと、やっていたことを忘れてしまいそうになることはよくある。Twitterを見ながらプログラミングを行う、なんていうことはもってのほかだ。こういったところから、マルチタスクの必要な仕事には極力触れないようにしている、というところだ。

何かしらの専門的技能を身につける

自分にとって、「これだけは誰にも負けない」と思えるものが何か一つはあると思う。それは数学や物理といった学問かもしれないし、アニメや映画に関する知識かもしれない。あるいは、私のようにプログラミングであるかもしれない。

いずれにせよ、そういった「自分の得意なこと」を思い切り強化して、お金をとれるほどにまで技能を高めてゆくことが大事になってくる。幸い、ASDの人は「自分の得意な何か」にのめり込みやすいという特性をお持ちの方が少なくないということなので、そこをうまく利用するのである。

もちろん、そういう生き方をするからには、生半可な覚悟では良くない。興味本位で取り組んでいたとすれば、中途半端な段階で終わってしまうのが関の山だろう。そうではなく、極限にまで高めてゆけそうなものをうまく選定するのがミソだ。

なお、選定を行うときに、社会的評価を当てにしてはいけない。というのも、世の中、どういったものがお金になるかは、実際に試してみるまで分からないからである。

受けられる支援はなるべく受けるようにする

ASDも立派な障害である以上、当事者は適切な支援を受ける権利がある。そのため、受けられるものはなるべく受ける方が良いだろう。

例えば、以下のような制度は使わない手はない。

  • 自立支援医療制度
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 障害年金

それ以外にも、福祉的就労および社会復帰を目的としたものもある。

  • 就労移行支援事業
  • 就労継続支援事業(A型・B型)
  • 職場復帰支援(リワーク)

こういったものは積極的に利用するに越したことはない。せっかく利用できるものをみすみす見逃していては、自分の人生すら無駄になってしまいかねない。

自分の人生の行くべき道筋を見失わない

一番大事なのはこれだと思う。

ASDという障害を持っている自分に色々とアドバイスしてくる人は少なからずいる。しかし、そういう人たちが、障害者の人生を肩代わりしてくれるか(あるいは失敗したら責任を取ってくれるか)については疑問である。むしろ、そうはしてくれないことの方が大多数だろう。

もし、ある程度の責任を取ってくださる人と出会えたら、そういう人は大切にしておかなければいけない。しかし、言いたいことだけ言って、結果は自己責任と言ってくれるような人は、おそらく無責任な人なので、距離を置くに越したことはない。

周囲の人間に惑わされてはならない。特にASDを抱えている者にとって、健常者(定型発達)とは生きている世界が違うのである。そのため、自分にとって何が大事で何が大事でないかは、自分で決める権利があるのだ。どれだけ身近な人があれやこれやと言ってこようが、責任を取る気が感じられないのなら、それはそれとして放っておくのが妥当ではないか。

もちろん、自分で決めて自分で動いたことについては、自分で責任を取らなければならない。しかし、他人の言いなりになって動いてしまい、失敗を「自己責任」としてなすりつけられるよりは、ずっと良いはずだ。

自分の一度きりの人生くらい、自分で決めたいものである。そう願うことに、何ら悪いことはあるまい。